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2008年4月23日 (水)

算数の違い かけ算

来週の出張に向けて準備が佳境に差し掛かりつつあります。しかし、これがやってみると意外と面白く、自分の勉強にもなっています。

今、日本の教科書を読み直して、この国の進め方とどう違うのかをまとめているのですが、どうしても今後のさくりーたさまの海外子女教育(笑)へとつなげて考えてしまいます。日本とこの国(ラテンアメリカ)では色々と違うことがあるのですが、これからいくつかを紹介してみたいと思います。ただし、あくまでも簡単に。

ということで、一番違いがはっきりしていて、業界関係者の間では最も有名な「かけ算」から。

例題:2個のおにぎりが入ったお皿が3皿あります。おにぎりは全部で何個あるでしょう。

日本の考え方だと、当然「2×3」という式が立てられますが、

ドミニカおよびラテンアメリカ一般では、「3×2」になります。まあ、文章題を読んでも式が立てられない、という根本的な問題は置いといて・・・。

つまり、日本だと「単位あたりの量」×「単位数」となるところが、「単位数」×「単位あたりの量」となってしまうのです。この違いは、言語の構造と絡んでくる非常に文化的なものだと考えていますが、正しいところはよく分かりません。

そうすると、2の段のかけ算(2×1、2×2、2×3・・・)の意味も、日本では2個(一定)のおにぎりが入った皿が1皿、2皿、3皿・・・と増えていくのですが、こちらでは2皿(一定)にそれぞれおにぎりが1個、2個、3個・・・となってしまいます。

上手く書けないので省略しますが、この違いがかけ算の規則性を理解する際にはけっこう影響します。もちろん、日本式の方が理解は視覚的で簡単です。

実際、さくりーたさまが今月から通っている補習授業校の小学生のお友達は、この違いに直面しているようです。今後、さくりーたさまが小学校に上がり、かけ算を現地の学校(もしくはアメリカンスクール)で学ぶ時には、一体どうすればいいのか。現地重視、日本重視、使い分ける、色々な選択肢が考えられますが、まだ結論が出ない問題です。

一人で悩んで煮詰まるよりは、先人の知恵を拝借した方が効果的ですので、ホンジュラスの同じ問題を経験した先輩専門家に聞いてみたいと思います(笑)。

一応算数教育プロジェクトの専門家のおぱぴでした。

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コメント

難しい問題ですよね。これ。
某H国のプロジェクト・カウンターパートの説明によれば、どちらの表記でも「単位あたりの量」×「単位数」を示していると解釈すれば良いといっていました。そうすれば単なる表記の違いの問題であるということなんですが、ちょっと無理があるかな。
例えば「MAS×MENOS」なんて名前のスーパーがこちらにはあります。これはマス・ポル・メノスと読み、直訳だと「たくさん×少し」ですが、要は「たくさんの商品が安い値段」で提供されているスーパーという意味ですね。これだと「単位数」×「単位あたりの量」となっています。この事をくだんのカウンターパートに指摘したら、苦笑いしていました。まぁ、彼に言わせれば、数式とその意味の対応はそれほど一般的な共通理解が得られていないから、今のうちに解釈を固定したいということでしょうね。
 ところで、このような認識が言語的表現に依存するということについての理論的基盤を提供しているのが、「サピア=ウォーフの仮説」と呼ばれるものです。詳しくはネットで検索するとたくさん紹介がでてきますが、使っている言葉によって、認識の仕方が変わるという立場ですね。仮説とあるとおり、実証されているわけではありませんが、この立場に立つと、まず言語表現ありきなので、我らがカウンターパートの解釈はちょっと前途多難な気がします。
個人的にはこのあたりの話はとっても興味があるので、仕事とは別にいろいろと考えてみたいことですね。今度会ったらお酒でも飲みながらいろいろ話しましょう。
ではでは。

投稿: さとぽん | 2008年4月24日 (木) 23時28分

英語圏では,two of five というので,2X5 日本語では5が2つあるというので,5X2というだけです。
数式をたてる事を重要視しないアメリカの小学校ではあまりうるさく言いませんでした。4年生をすぎるとどちらでも答えは同じなので,更に問題はなかったようです。

投稿: 和子 | 2008年4月28日 (月) 21時26分

>さとぽんさん
いやあ、ゆっくりお話しする機会がなくて残念でした。今頃は日本かな?恐らく広域担当者会議が11月頃にそちらであると思うから、その時は今度こそゆっくりお話ししましょう。

>和子さん
コメントありがとうございました。他の国でも、和子さんのコメント同様、かけ算の意味で言うと日本と逆だけど、立式をあまり重視しないので混乱はない、という話を聞いたことがあります。
かけ算は交換法則が成り立つのでそのような考えもありでしょうが、細かいところが気になる自分としては、あまりすっきりしないです(笑)。ただ、現実的にはそのようにグレーなままで置いておくのが誰にとっても一番都合が良かったりするのかもしれません。難しいところです。

投稿: おぱぴ | 2008年5月12日 (月) 23時15分

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